金沢(尾張町):壽屋(加賀精進料理・会席料理)

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尾張町にある古都の町並みを象徴する町家で日本料理をいただける料亭壽屋

元々は羽二重問屋の商家として使用されていた町家を基盤とし、
隣家を組み入れて昭和8年から創業。
建物としては築150年、精進料理・会席料理のお店としては90年の歴史があり、
金沢市指定保存建造物にも指定されています。

今回は春からの新メニューである「壽屋乙女会席」の乙女会に参加してきました。

「壽屋乙女会席」は夜のみの会席コースで女性限定:6300円
先附、吸物、造り、焼き物、中皿、揚げ物、酢の物、汁、ご飯、水菓子の全10品。
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乙女会席参加のお知らせが届いた夜のこと、
丁度、お昼に行っていた四十九日の法事の会席が壽屋さんだったので驚き。

お昼のお斎は精進料理をいただいてきたのですが、元々記事にするつもりもなく。

それでも町家の佇まいが残る雰囲気に、親戚(年寄り多し)も落ち着いて食事が出来たし、
若い仲居さんに丁寧に対応していただいたこと、
約20年前の法事の際にも訪れていたので、これも縁かなと思い乙女会の参加を決めました。

5時になると同時に職場をベルサッサで帰宅し、車を置いて壽屋に直行。
玄関をくぐるとこの仲居さんが出てきて、「あら~?」とびっくり。
2日前に来たばかりだもんね、私の事覚えててくれました。
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まず通されたお部屋はウエルカムドリンクをいただくために、
玄関から左手にある上の写真と同部屋である江戸末期に建てられた「四季の間」。

これは乙女会席についているサービスだそうで、お抹茶と落雁などのお菓子をいただきました。

家の法事を行ったのもこの部屋でした、天井が低い造りで昔の人の背丈を表しています。
お部屋から見える庭園の真ん中には平たい大石があり、
昔、お客様が籠でお出でになった際に、籠を石の上に着けたそう。
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お料理をいただくために2階へ、明治中期の書院造りのお部屋「群青の間」。
名前通り、壁の色は群青色。

昔飼っていたインコの名前が「ぐんじょう」だったことをチラと思い出したり。
我ながら渋い名づけだと思うが、後のインコは「キイロ」「キミドリ」「ミズイロ」だったので単に色・・

その時代ごとに増築していったので色んな時代のお部屋がありますが、
乙女会席では、1グループで希望の個室を選択することが出来ます。
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他の参加者さん達がノンアルコールドリンクで攻める中、私だけアルコール。
アルコール飲みたさで即効で家に車を置いてきました、ぷっ

先附はセンナの煮びたし、焼き茄子
山葵が苦手なので一瞬びびりましたが、そんなにピリッとしなくて大丈夫でした。
センナを辛くする方法なら読んだことあるんですが、
ツンとした辛さを抑えられるならば、山菜で採った時に持ち帰ってもよいかも。
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とうもろこししんじょうのお吸物
ゆらっと漂うしんじょうは、やさしいトウモロコシの甘みがしました!
トウモロコシなだけに、コーンなしんじょう、どコーン性がないと家で作れませんわ。
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まぐろ・いか・甘海老・平目のお刺身
ヒラメは平べったいからお刺身にするの難しそうだけど(私には)、
結構厚みがあって歯ごたえがぷりぷり、淡白だけど繊細な旨味があって美味しい。
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鯛の焼き物
器は全て新調されたそうです。
繊細に盛られた鯛の焼き物はお味噌で美味しくいただきました。
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韃靼そば
抗酸化作用があるルチンが多く含有されることでも知られる韃靼そば。
元々は四川省、雲南省、東チベットの境界付近で栽培化されていたと考えられ、
今では需要にあわせて国内栽培面積も増えているとか。

特有の苦味も抑えてあるのか品のある味、すっきり美味しく食べられました。
そばつゆは精進では椎茸出汁系、今回は魚介出汁でした。
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海老そうめん
実はこの前にイカ団子があったのですが・・・画像がないんです・・・ヒロシです。
精進終わって舞い戻ってきたコッテリーナは揚げ物大好きなので、
細かく切った丸い形で揚げられたイカ団子の誘惑に耐えられず・・・
撮るよりも先に食べてしまったとさ(大汗)すみません!!!美味しかったです!

海老の身をすりつぶし、そうめん状にした海老そうめん、
そのまま食べてもつなぎと海老の風味がしてあっさり美味しいけど、
温泉卵をくずすと、よりコクのある味に。
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鯛と海老のサラダ風、イクラの飯蒸し・あおさ海苔のお味噌汁
抹茶ムース

コクのある海老そうめんを食べた後は、〆た鯛と海老にドレッシングがかけられ
カルパッチョ風に仕上がった、さっぱりした1品。

もち米を蒸した飯蒸し(いいむし)にはイクラがのってました。
もちもちしたご飯の中にプチプチっと口の中ではじけるイクラがアクセント。
海苔に加工する前の海草、あおさはふわ~っと海苔のいい香りがしますね。

最後に抹茶ムースが出て、これで乙女会席コースは終了。
皆さんとお喋りしながらゆっくり食べていたので、お腹の満足加減も丁度よく。
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お食事の後は山縣社長の案内のもと、各お部屋を見学させていただきました。
よしず(葦簀)を使った横引きの扉は、涼風を感じてとても夏らしい風情。
群青の間にある釘の頭を隠すための釘隠しは貝殻型で、装飾品としても綺麗。
その他にも鉄刀木(タガヤサン)の床柱など色んな見どころがありました。
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大正初期のお部屋「侘びの間」
茶室でもあります、少人数でゆっくりと。
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昭和初期のお部屋「宴の間」
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平成のお部屋「蕪青座(かぶらざ)」
漆器の道具蔵を平成6年に再生してテーブルを入れた和洋折衷の部屋。
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帰り際には乙女会席の特典であるお土産もいただきました。
今回は地元である北辰農産のあられ。
法要では観ることの出来なかったお部屋も見学し、
美味しいお料理と共に貴重な体験が出来ました。
今回は乙女会席にお誘いいただき、ありがとうございました。

普段、値段も敷居が高いと二の足を踏んでおられる料亭を気軽に体験してみて、
金沢の文化体験を楽しんで頂く良い機会であるかもしれません。
興味を持たれた方、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょう。

壽屋では町家と金沢カルチャーを結びつけて、カフェや音楽ライブ、アート展など
あらゆる試みを企画する予定でいるそうです。
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by sukatan_queen55 | 2011-07-21 12:44 | 石川(金沢) | Trackback
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